譲渡いただけることの、ありがたさ西表島へ越してきて、そろそろ2か月になる。振り返れば、この2か月間は、この島の生活スタイルに慣れようと、ずっと必死だった。食料品や日用品の買い出しのため、フェリーに乗って石垣へ出向いたり。初めて見る地元の野菜や花を、食べてみたり。道路に出没するセマルハコガメを、追いかけて観察したり。排水溝やため池の水たまりで、ヤエヤマイシガメを探したり…。西表島でのカメ類の観察は、新しい発見の連続だ。生息場所や、採食物の情報など、少しずつ記録している。しかし、ほぼ毎日観察していても、全然わからないことだらけで、その都度頭を捻っている。まだまだ、カメ類の観察量が圧倒的に足りていない。昨夜は、知人の知人による、「自宅の庭にヤエヤマイシガメが住み着いてい...2023.06.30 07:57booksresearchturtles watching
甲羅は二つに分けられる?カメは、日光浴をする。その理由は、必須栄養素を摂取するためだといわれている。また、体温調節や、身体についた寄生虫を取り除くためにも行う。ちょっと不思議に思うのは、なぜ、カメはひっくり返って日光浴をしないのか?と、いうこと。甲羅は背中側だけでなく、腹側にもあるのに…。背中側の甲羅を背甲、腹側の甲羅を腹甲という。カメ類は、進化の過程で、まずはじめに腹甲ができたといわれている。つまり、カメの祖先の中には、腹甲しかもたなかったものも存在したということだ。そして時が経ち、進化を繰り返す中で背甲をもつカメが生まれ、今のカメを象徴する「甲羅」が完成されたそうだ。歴史的に見ると、背甲と腹甲は、同じ「甲羅」でありながら、全く同じではないことが分かる。...2022.07.27 03:20booksturtles watching
進歩する図鑑カメ種を記載する図鑑は、和書に限らず、洋書のものも多数ある。ネットでカメ類の本を探していると、わりと頻繁に、新しい図鑑が出版されていることに気が付く。カメという生き物が、いかに愛されているのか。図鑑は、それを目の当たりにする機会だ。2022.07.15 02:46books
本が本を呼ぶ本を読むと、本が読みたくなる。あれもこれも、と立て続けに何冊も買ってしまう。ポチりまくって、写真集まで買ってしまうことも。本は、本を呼ぶ。たまには、こんな毛色の本も拝読。2021.11.18 23:14books
「見方」の勉強最近、カメに関する本を6冊購入した。まだ届いていないものもあるが、3冊はすでに手元に届いた。新日本両生爬虫類図鑑と、ベトナムに生息するスペングラーヤマガメの生態学書。そして、ニホンイシガメの写真集。新日本両生爬虫類図鑑は、つい先日出版されたばかりだ。種の「形態」や「分子系統」を整理した内容で、少しだけ生態的な内容も含まれる。学術的な言葉が多く、専門家向きではあるが、「種」を細かく分類したい方には、おすすめの本だ。スペングラーヤマガメの生態書は、ペーパーバック様式のもの。東南アジア地域のカメ研究は、北米や欧州に比べると、生息するカメ類が多い割にまだまだ進んでいない点がある。カメ類の研究者は、その進展を待ち望んでいるのだが、近年になって...2021.09.17 07:21books
エバー・ラスティング・ネイチャーELNAの常勤理事である菅沼弘行さんの書籍が出版されるとのことで、先週、先行予約で購入をしていた。そんな、楽しみに待っていた本が、昨日届いたのだ。2021.06.19 20:08books
BIOSTORY昨年創刊されたBIOSTORYの特集が,「ウミガメと人」というテーマだった。それまでBIOSTORYという書籍を知らなかったのだけれどカメに関する本ということで,今回初めて購入した。内容はかなりしっかりとした科学書で,楽しく読ませてもらった。特集以外の記事もとても興味深い内容で,さまざまな種類の知見が得られた。そんなBIOSTORYを,研究室の本棚に置いているのだが。ついこの間,この本の編集を行っている団体「生き物文化誌学会」の役員が隣の研究室の教授だったことが判明した。2021.06.14 09:00booksdiary
好き、の理由カメが主題となっている本を、約50冊ほど持っている。生態学書や医学書、図鑑、写真集、飼育書、エッセイ…そのほとんどが和書であるが、洋書もある。それでも、カメに関する本を全て持っているわけではない。世の中には、もっとたくさんのカメ本が存在するのだ。2021.02.26 23:57booksdiary
研究のおわりとはじまり昨日は大学院修士生の、修論発表会だった。発表は、お世辞抜きで、とにかく面白かった。膨大な調査数とそのデータ量を、みんな、なんとかしてまとめる。どんなことを、どうやって研究してきたのか。一人あたりたった15分の発表時間の中で、2年間の全てをまとめあげ、プレゼンをする。ある人は、40000匹以上捕まえた魚類について。またある人は、たった一種類の花の形態変異について。それぞれの発表時間15分は、すべて、ぎゅっと濃縮された濃い時間で、本当に刺激的だった。そんなみんなの集大成(発表)から、私の研究を進めていくヒントをたくさんもらった。発表者のみんな、本当にお疲れさまでした。そして、そんな日の夜に届いた、一冊のカメの本。2021.02.13 00:00books
冬の到来亀は、雪が降ったことや積もったことに、気がつくのだろうか?皆さんもご存じの通り、冬になるとカメ類は冬眠する。水底の土や落ち葉に潜り込み、文字通り、死んだように眠る。それでも、死んでいるのではなく生きているわけで、環境変化は感じているはずだ。2020.12.17 05:15booksturtles watching