冬の到来

亀は、雪が降ったことや積もったことに、気がつくのだろうか?



皆さんもご存じの通り、冬になるとカメ類は冬眠する。

水底の土や落ち葉に潜り込み、文字通り、死んだように眠る。


それでも、死んでいるのではなく生きているわけで、環境変化は感じているはずだ。




昨日、今季初めての雪が降った。

久しぶりの雪なのに、15cm以上の積雪だった。

研究室メンバーでおしゃべりをしていると、

「急に寒くなって、急にたくさん降ってきたね」

という話がちらほら。

車のスタットレスタイヤへの交換をし損ねてしまい、困ってしまう人も。


それくらい、この冬の到来は、急激な環境変化に感じられた。




水温は、気温よりも安定している(寒暖差が小さい)ことが知られている。

なので、水底にいるカメより地上にいるヒトの方が「急に寒くなった」と感じているだろう。

けれど、気温が下がれば、水温もある程度は低くなる。

その「差」を、カメは感じているのだろうか?

見かけ上は同じように冬眠していても、体内での生理反応・代謝反応と水温にはどんな相関があるんだろう。

どれくらい、水温に敏感に反応しているのか…。





この秋は、読書熱が高く、そして冷めなかった。

特に11月は、いろいろな本を買ったり、読んだりしていた。


英文書は注文から1ヵ月以上かかることが多く、10月に注文した本がようやく最近、届いたところだ。

その一つがこれ、「life in a shell」。





カメ類の生理学を研究しているDonald C. Jackson氏が書かれた、カメの生理学書。

世界には、こんなマニアックな本があるんだなぁ…。

しかも、Amazonで2,000円ちょいで買えるなんて。


冬眠の生理学、まず初めに、そのページをめくることになりそう。







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亀に踏まれて -KAME HACK-

主に「野生の亀」について探求しています。 現在、西表島で研究中。