エバー・ラスティング・ネイチャーELNAの常勤理事である菅沼弘行さんの書籍が出版されるとのことで、先週、先行予約で購入をしていた。そんな、楽しみに待っていた本が、昨日届いたのだ。2021.06.19 20:08books
梅雨の調査梅雨の天気は、気分屋だ。昨日の夕方、カメの調査を行うために川へと出かけていた。日中は夏の日差しを浴びて日焼けを気にしていたほどなのに、夕方頃から雲行きが怪しくなってきた。いかにも雨が降り出しそうな湿気を運ぶ風。急ぎ足で調査地へ向かった。調査地に着いてからも、なる早で、やるべき調査項目を一つずつこなしていく。それでも雨雲に追いつかれてしまい、最後は雨に降られながらの調査となってしまった。2021.06.16 01:00research
BIOSTORY昨年創刊されたBIOSTORYの特集が,「ウミガメと人」というテーマだった。それまでBIOSTORYという書籍を知らなかったのだけれどカメに関する本ということで,今回初めて購入した。内容はかなりしっかりとした科学書で,楽しく読ませてもらった。特集以外の記事もとても興味深い内容で,さまざまな種類の知見が得られた。そんなBIOSTORYを,研究室の本棚に置いているのだが。ついこの間,この本の編集を行っている団体「生き物文化誌学会」の役員が隣の研究室の教授だったことが判明した。2021.06.14 09:00booksdiary
嗅覚か味覚か苦い薬や不味い食べ物を、何とかして飲み込もうとする時。鼻をつまんで水で流し込んだ経験をお持ちではないだろうか。鼻をつまむと嗅覚がマヒして、口の中に含まれた食べ物の味に鈍感になる。極端に言えば、息を止めながらご飯を食べると、味がわからなくなるのだ。では、水中で呼吸をしないカメ類は、水の中では餌をどのようにして見分けているのだろう?最近の研究で、スッポンのゲノム解読が行われた。その結果から、スッポンの嗅覚受容体はイヌよりもコード数が多いことがわかってきた。2021.06.13 06:53research
雑食性の意味「雑食と記載されている種の食性ほど,曖昧なものはない」魚類を専門とする,「世界淡水魚園水族館アクアトトぎふ」の館長さんがつぶやいた一言だ。先週月曜の午後。たまたま,彼の講義を受講する機会があり,講義開始前に少しお話をする機会を得た。カメシーズンを迎えてから,糞分析の研究を少しずつ進めている。最近は,ほぼ毎日カメの糞とにらめっこしている。カメ類の食性が,いかに複雑であるか。その複雑怪奇さを共有できたことが,嬉しかった。カメ類は,雑食性である。これはよく知られた事実だ。実際に,糞から見つかるものはザリガニや貝類,植物の葉や枝,砂利,釣り糸やビニールテープといった人工物まで。本当に多種多様なモノが,たくさん見つかる。何を主食にしているのか...2021.06.12 01:02research
逆も、然り入水しながら日を浴びる。そんな行動をとるカメたちが増えてきたように思う。この行動は、アカミミガメとスッポンに見られる行動だ。最高気温は夏日を超えることが多くなり、暖かさが暑さに変わり始めた。日差しにも、力強さを感じる。昼過ぎの一番暑い時間帯に目視調査へ出かけると、カメたちもその「暑さ」を感じているようだ。一部のカメたちが水に浸かりながら、日光浴をしていた。これは暑さに順応するための対策だと考えられる。秋口に見られたオオカナダモで日光浴をするアカミミガメとは、真逆の対策だといえる。2021.06.02 00:25researchturtles watching