梅雨の天気は、気分屋だ。
昨日の夕方、カメの調査を行うために川へと出かけていた。
日中は夏の日差しを浴びて日焼けを気にしていたほどなのに、夕方頃から雲行きが怪しくなってきた。
いかにも雨が降り出しそうな湿気を運ぶ風。
急ぎ足で調査地へ向かった。
調査地に着いてからも、なる早で、やるべき調査項目を一つずつこなしていく。
それでも雨雲に追いつかれてしまい、最後は雨に降られながらの調査となってしまった。
梅雨の空模様は、移り変わりが激しく、本当に天候が読めない。
天気予報を何度も確認するが、確認するたびに変わる天気に振り回される。
フィールドワーカーの方なら共感していただけると思うが、フィールド調査を行う上で「天気」は最も重要な要素のひとつである。
調査の行いやすさはもちろんのこと、調査対象の行動まで変わってくるためだ。
カメたちは、梅雨時期も活発に動いている。
産卵シーズンを迎えているからか、この時期特に、移動範囲も大きいと感じる。
けれど、私たちは川の増水や雷雲の様子を伺いながら調査しなければならない。
水域環境に生息する生物を対象とした調査は、梅雨時期、本当に難しくなる。
こうした理由が、カメ類の行動調査を難しくしているのだろう。
それでも、あきらめたくない。
カメ類の生活史を追いかけた研究がしたい以上、梅雨も調査へたくさん行きたい。
ちょっとずつでいいから、晴れ間を有効的に使っていこう。
最近はそんなことを思いながら、この曇天と向き合っている。
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