少しずつ。秋の研究活動は、やりたいことに追われがちだ。アカミミガメの行動が面白くなってきているので、徹底的に追いかけたい。他の調査のために、ある区画を耕したい。乾燥させた糞も、はやく分析をしたい、、、。冬になる前に、今シーズンの研究でやり残すことがないよう、したい作業がたくさんある。朝晩の涼しい風が、だんだん冷たい風になってきた。秋分も超えて、秋はすぐに深まるだろう。焦ってもしょうがないので、一つずつ、こなしていく他ない。焦らず、コツコツと。少しずつ、少しずつ。楽しむことを、忘れずに。2021.09.25 04:43researchdiary
学会のあり方今日、明日と爬虫両棲類学会がオンラインで開催される。通称「ハペ学会」。私は、ポスターを一題だけ発表する。実は、ハペ学会への参加は、今回が初めてだ。今までポスターを発表したことがあるは種生物学会だけで、種生物学会以外で発表するのも初めてのこと。どんな人たちと、どんなディスカッションができるのか。とても楽しみだ。二年前まで、学会といえば、全国津々浦々から人が集まるものだった。今は、お家や研究室からの参加が一般的に。遠方の会場へ出かけることも、宿泊先を心配することもなくなった。2021.09.18 01:53goods/collection
「見方」の勉強最近、カメに関する本を6冊購入した。まだ届いていないものもあるが、3冊はすでに手元に届いた。新日本両生爬虫類図鑑と、ベトナムに生息するスペングラーヤマガメの生態学書。そして、ニホンイシガメの写真集。新日本両生爬虫類図鑑は、つい先日出版されたばかりだ。種の「形態」や「分子系統」を整理した内容で、少しだけ生態的な内容も含まれる。学術的な言葉が多く、専門家向きではあるが、「種」を細かく分類したい方には、おすすめの本だ。スペングラーヤマガメの生態書は、ペーパーバック様式のもの。東南アジア地域のカメ研究は、北米や欧州に比べると、生息するカメ類が多い割にまだまだ進んでいない点がある。カメ類の研究者は、その進展を待ち望んでいるのだが、近年になって...2021.09.17 07:21books
潜るのか、埋まるのか今年の8月は、大雨が続いた。その影響で、調査地の河川も増水していた。いつもカメたちが日光浴している砂州や河岸のコンクリートは、もちろん見当たらない。こんな日は、一体どこで過ごしているのだろう??2021.09.08 22:10researchturtles watching
それぞれの季節移動目視を続けている調査地の中で、アカミミガメが頻繁にみられる地点がある。コンクリートで囲まれたそこは、一時的に水位が深くなっていて、流速も緩やかだ。ここはまるで、プールのようになっている。しかもこの地点、調査を始めてからの7ヶ月間でみられた種類はアカミミガメだけ。ほんの少し下流へ下ると、スッポンやクサガメが同所的に生息しているにも関わらず、だ。なぜ、アカミミガメだけが好んで生息しているのか。よく分からない。そんな場所に、一昨日。クサガメの姿を発見した。クサガメは、どうやらこの場所で、日光浴をしていたようだ。クサガメは、若い個体のようだ。ただし、3~4齢は経過しているよう。季節は着々と秋へ向かっている。このタイミングでクサガメがみられた...2021.09.07 03:19researchturtles watching