個性あふれる模様

私たちの姿かたちは、みんなそれぞれ違っている。

これはヒトだけでなく、カメ類にも当てはまることだ。


同種であっても、色合いや模様は千差万別であり、十人十色だ。

写真のアカミミガメは、最近、よく見かける個体だ。


この小さな土のかたまり上で、日光浴する姿を度々見かけている。

枯れた植物の茎や盛り上がった土でバランスがとりづらいのか、やや斜めった角度の姿勢。

不安定なのでは?と思うが、本人はココがお気に入りのよう。


彼女を毎回「同じ個体である」と特定できるのは、彼女のフォルムが特徴的で、その特徴を抑えているためだ。

綺麗な甲羅は、まだまだ若さを感じる色合いの茶。

皮膚の模様も特徴的で、四肢はストライプ模様だが、内部は、蛇の目模様。

甲羅は甲高(甲羅の高さ)が高めで、正面から見るとコロッとした丸みのある体格をしている。

これだけ特徴的だと、個体に人工的なマーキングを付けなくても、個体識別が可能だ。


とはいえど、私は、近所に生息するカメたちを全員把握して識別できる、、わけではない。

全てのカメを、見た目だけで判別できるようになれたらなぁ。

と、切に思う。

そうしたらきっと、今の1000倍、カメウォッチングが楽しくなるはずだ。


野外でカメを見れば見るほど、自分がまだ、観察し足りていないことに気が付く。


個性あふれる模様が、個体の特徴を、教えてくれる。…のだけれど。

今の私には、見分ける能力が足りていない。


ヒトのことを顔や姿かたちで見分けられるように、カメのことも、姿かたちで見分けたい。

見分けることが出来るようになるまで、野外のカメたちには、もうしばらく(もしくは一生?)、お付き合い願います。





0コメント

  • 1000 / 1000

亀に踏まれて -KAME HACK-

主に「野生の亀」について探求しています。 現在、西表島で研究中。