飾るためのステッカー

朝。研究室でぼーっとしていると、自席に飾ってあるステッカーが目に入った。

少し色あせた、このステッカー。

一昨年の夏にもらった時から、ずっと飾っている。

その頃の私は、誰がどう見ても、明らかに落ち込んでいたのだろう。

大きな機会がもみくちゃに積み重なって、自分のことで一杯一杯だった頃。

そんな私を、周りの人たちが励ましてくれた。

このステッカーは、その「証」の一部だ。

今、落ち着いた気持ちでBlogを綴ることができているのも、この頃の私を支えてくれた皆のおかげ。

「カメが好きだから」という理由で、周りの方々からカメグッズを頂くことがしばしばある。

わざわざ購入してくれたグッズもあれば、家を片付けていたらたまたま出てきたグッズもある。

けれど、今思えば、あの頃は異常にたくさんのグッズを頂いていた。

それだけ、気にかけてくれる方が多かったということだ。

相手にとっては、手元にあった「亀のモノ」を何気なく渡しただけ、

という、些細な出来事だったのかもしれない。

写真のステッカーも、沖縄で宿泊した際にもらった「おまけのシール」だそうだ。

それでも、私にとっては

飾ることはできても貼ることは決してできない、大切な宝物である。

小さな優しさを渡されることで、大きな喜悦をもらったこと。

今度は私が、小さな優しさを届ける人になりたいと、そう思わせてくれる大切なステッカー。

これからも、ふとした瞬間に目の入る場所へ、飾っておくことにするとしよう。