足元を見て、ギョッとした。
昨日、大学構内を歩いている時のこと。
鳥に食べられた柿の果実の残骸が、道端に転がっていたのだ。
なんと。
秋はもう、目の前だ。
岐阜大学の周辺には、柿畑がたくさんある。
実は、ここ周辺の地域は、富有柿の名産地である。
近所のカキノキは、まだほとんどの果実が緑色で、青い状態だ。
けれど、中には早熟するカキノキもあって、
そのようなカキノキの果実は、すでに食べ頃を迎えているらしい。
私も、鳥よりも一足遅く、熟した果実をつけているカキノキをみつけた。
まだ最盛期ではないが、確かに、美味しそうな柿が実っていた。
柿。和名はカキノキ。
学名をDiospyros kakiという。
実はこの植物、とっても思い入れのある植物種だ。
私が研究している内容、
「カメ類と植物が生態系で相互に作用していること」を
初めて実証してくれたのが、この「カキノキ」だったのだ。
あっという間に、季節は巡る。
「カキノキ」とカメ類の繋がりを初めて視た日から、もう、4年が経つ。
4年前に発見したその事実を、現在、学会誌へ投稿するために、原稿を執筆している。
文章には修正を何度も加え、すでに書き始めてから何か月も経過している。
その努力も、もう少しで、実る予定だ。
カキノキは、あとちょっとで実りの最盛期を迎える。
私の執筆した原稿も、今年の秋に、実ってくれるだろうか。
実らせたい。
否、実らせるために頑張ろう。
今年の秋は、実りの秋となりますように…。
0コメント