「スッポンは、日光浴をほとんどせず…」
図鑑をめくり、スッポンについて書かれたページを開く。
すると、上記のような説明文をよく目にする。
私も、岐阜に住むまでは、そう思い込んでいた。
ところが。
実際、野外へ出かけてカメを観察してみると、、
スッポンが日光浴をしている姿を、よく見かけるのだ。
初めのうちは、スッポンが日光浴をしている姿は珍しいと思っていたので、
スッポンの日光浴を見かけた日はすこぶるテンションが上がっていた。
けれど、実は結構な頻度でみられることを知り、
図鑑に書いてあることが全て正しいわけではないことを知った。
特に真夏。
私の調査地の川では、スッポンが大量に日光浴している。
他種のカメたちは、真夏の日中は暑すぎるようで、午前中を過ぎると、もうほとんど見かけない。
しかしスッポンは、灼熱の日差しにも負けずに日光浴をしている。
ただやはり「暑い」ようで、甲羅を陸地に出しながら顔だけ川に沈める、まるで顔を冷やしているような行動をとる。
そんな姿を見かけると、「頑張ってるな…」と、なんだか応援したくなる。
なぜ暑い時間に日光浴をするのだろうか?
他種のカメ類のように、真夏はもう少し涼しい時間帯や、日陰で日光浴をすればいいのに…。
もしかしたら、短時間で日光浴をしたいのかな。
出来る限り陸地での活動時間を減らし、捕食者などから身を守りやすい水中での活動時間を増やす、ということだろうか。
なぜかは分からないが、とにかくスッポンは、一番暑い時間帯によく日光浴をしている。
春や秋も、一番気温が高いときに見かけやすいため
スッポンの日光浴がみたいなら、「激アツ」の時間帯がおすすめだ。
スッポンの季節は、まだもう少し先だが、
皆さんも、固定概念から少し離れて、スッポンを探しに出かけてみてはいかがだろうか?
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