最近、ペットにマイクロチップを埋め込む飼い主が増えている。
ペットの犬や猫が迷子になった際、その子たちが野生ではないことを示すためだ。
そして、チップの情報から、また元のお家へ帰ってこれるように…。
マイクロチップを埋め込む生き物として、カメも例外ではない。
特にカミツキガメやワニガメ等、飼育許可の必要な種においては義務化されている場合もある。
さて、このようなチップは、カメの身体にどうやって埋め込んでいるのだろう?
一昨日、スッポンにマイクロチップを埋め込む様子を見学させていただいた。
今回はペットではなく、研究機関のスッポンが対象だった。
チップを埋めるには、手順がある。
まずはカメを丁寧に洗い、水気を拭う。
針で刺す箇所をアルコールで消毒。
そしてチップを埋めて、傷口に抗生物質薬を添付する。
…と、手順を表すと上記内容となるのだが、やはりその手順の「中身」には「コツ」が存在する。
針を刺す際、カメの内臓を傷つけないよう腹甲側へ沿わせることや
針の向きに注意すること、
さらに、針を刺す深さが重要である
などなど。
間近で見学させてもらえたからこそ知ることのできた「コツ」。
いつかこの「コツ」を、自分の技術として役立たせる日は来るのだろうか。
そんな日が訪れなかったとしても
カメにチップを埋める知識を得た、喜び。
そんな“カメ知識を得る喜び”を、感じた一日だった。
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