今月の初め、種生物学会に参加した。
種生物学会は、例年、合宿形式で集う学会だ。
毎年12月に、全国津々浦々のメンバーが一同に集まり、飲み食いしながら「種・Species」の進化、生態、相互作用について語る会。
しかし今年はコロナの影響で、オンライン上での開催となった。
オンラインの学会には、初めて参加する。
さてさて、、どんな感じなんだろう?
私は今回、3年ぶりにポスター発表をさせてもらう機会をいただいた。
卒論の研究内容を精査したものを、改めてポスターとしてまとめる。
ポスターはweb閲覧を意識した形で作成し、オンライン仕様に仕上げた。
当日はZOOMとLINC Bizを併用し、100人が意見を交わし合った。
参加者側も、(おそらく)主催者側も「初めて」の経験に戸惑いながら、それでも有意義な議論を展開していく。
オンライン上だからこそ、できたこともたくさんあった。
北海道から沖縄まではもちろん、遠方スイスから参加していた方もいた。
口頭発表時には、リアルタイムでコメントを打つことができるため、聴衆者らで軽いディスカッションを行えたり、と。
けれど、オンラインによる制約が大きいと感じる場面も。
ポスター発表では、聴き手のビデオがOFFになっていると、どんな表情で聞いているのか、分からない。
発表中、「ちゃんと聴き手に伝わっているのか?」不安になることもしばしば。
そして何より、「はじめまして」の人たちと仲良くなるのが難しい、、、!
オンライン通話をしたことがある方なら経験あるかと思いますが、どうでもいい、冗談交じりの話をしづらい、あの雰囲気…。
距離が詰められず、もどかしい気持ちとともに会話が終わってしまうことも、しばしばあった。
学会は、発表する機会、意見交換する機会、人と知り合い繋がる機会…などなど、様々な機会を与えてくれる場だ。
今回の学会も、対面・合宿型のようにはいかなくても、そういった機会をもたらしてくれていた。
でも、合宿形式の楽しさを知っている私は、「もっと空気感を一緒に、触れ合えたら…」と望んでしまう。
今年の種生物学会は、オンラインの可能性と難しさ、どちらも感じた学会だった。
来年は、どうなるのかな。
できることなら対面で…と、切に願う。
0コメント