スタートライン

爬虫両棲類学会報へ投稿していた論文が、11月刊行の第2021年2号に掲載された。


淡水性カメ類による種子散布の可能性を探る–糞分析から得られた知見–
菅原早紀・川窪伸光 2021(2):162–172



はじめて生まれた、オリジナルの論文。

内容は卒業研究時のものなので、今研究していることの「土台」となる部分が書いてある。


たくさんの方々に支えていただいて、書き上げることができたもの。

本当に、感謝の気持ちでいっぱいだ。




私は、出戻り院生だ。

だから、研究一筋にやってきたわけではなく、カメから離れた暮らしを送っていた時期もある。

その間、本当に、様々な出来事と直面した。

どうしようもないことを経験して、死ぬほど落ち込んでいた時もあった。

うつ病も、摂食障害も、自傷行為も。

まだ完治していないし、今だって、私の一部だ。


そばにいてくれたみんなに引っ張り上げてもらって、それでなんとか、ここにいる。


今は、みんなよりも一足遅れた研究生活を送っている。

そんな私が、やっとスタートラインに立てたような。

そんな気分だ。


今の私には、みんなへお礼の気持ちを贈るのに、論文を発表することでしか表せない。

だからこそ、初めての論文は、初めてのお礼の証。


支えてくれた皆様へ。


これからも論文を発表できるように、少しずつ精進していきます。

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亀に踏まれて -KAME HACK-

主に「野生の亀」について探求しています。 現在、西表島で研究中。